5/21放送TBS世界遺産「ウルル・カタジュタ国立公園」
世界最大級の岩エアーズ・ロックがある「ウルル・カタジュタ国立公園」
2017/05/21放送のTBS世界遺産では「ウルル・カタジュタ国立公園」です。
ウルル?何それ?
という方も多いでしょうが、エアーズ・ロックと言えばあぁ、あれかとわかると思います。
エアーズロックは通称で、現地の言葉で正式にはウルルと呼ばれます。
オーストラリアに旅行に行く人はかなりの割合でエアーズロックに行くのではないでしょうか?
エアーズロックはもちろん、その景色の美しさは素晴らしいのですが、それだけでなく、原住民アボリジニとの共生の歴史などを知ると余計に面白いかと思います。
では、世界遺産「ウルル・カタジュタ国立公園」の紹介といきましょう
ウルル・カタジュタ国立公園
国名:オーストラリア連邦
分類:複合遺産
登録年:1987年登録、1994年範囲拡大
登録基準:(v)(vi)(vii)(ix)
ついに複合遺産の紹介です。
ウルル・カタジュタ国立公園はオーストラリアのノーザンテリトリーにある世界遺産。
意味としては、ウルルとカタジュタに分かれ、エアーズロックはウルル呼ばれる山を意味する。また、同じく岩石の山であるカタジュタ(オルガ山)を有し、壮大な景観を有する。アボリジニの重要な聖地の1つでもあり、古来からのアボリジニの痕跡を随所に残す文化的な場所でもある。国立公園は、アナングと呼ばれるアボリジニの民族集団による所有地である。
この一枚岩ができたのは、古くは6億年前に遡る。
周辺がまだ海底だったが、地球の造山活動と地殻変動によって海底の堆積層が隆起しでてきたもので、浸食と風化を繰り返し、残ったものが現在のウルル山となった。
遠くから見るときれいな岩に見えるが、岩に含有される鉄分が酸化して赤くなっており、また、浸食により裂け目や、洞窟、くぼみが多数ある。
大きさとしては、高さ348m、周囲約9km、全長3400mと非常に大きい一枚岩であるが、実は世界一の大きさではなく、世界二位ということ。
世界一大きな一枚岩は実は同じオーストラリアにあるマウント・オーガスタである。
この世界遺産、実は非常に珍しく、複合遺産での登録となっています。
では、ウルル・カタジュタ国立公園の世界遺産登録の経緯を紹介します。
1987年 世界自然遺産登録
世界でもまれな自然美をもち、多様な動植物が住むことから登録基準(vii)(ix)として自然遺産として登録
(vii) 最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。
(ix) 陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。
1994年 拡大登録により複合遺産登録に変更
アボリジニのアナング族との文化も考慮され、登録基準(v)(vi)が追加され複合遺産として登録変更
(v) あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの
(vi) 顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。
<代表的な動物>
アカカンガルー
モロクトカゲ
日本には複合遺産がないですが、世界には素晴らしい世界遺産がたくさんありますね。
ぜひ、TBS世界遺産でウルル・カタジュタ国立公園を見て、すばらしさを感じてください。
ではは!