【世界遺産】映画「スターウォーズ/新たなる希望」のロケ地となった「ティカル国立公園」
映画「スターウォーズ/新たなる希望」のロケ地となった「ティカル国立公園」
「世界遺産と映画」シリーズのスターウォーズ編です。
2017年12月15日にスターウォーズ/最後のジェダイが公開されることもあり、スターウォーズのロケ地となった世界遺産を特集しています。
今回紹介するのは、第1作目であるエピソード4、新たなる希望からです。
まずは、概要から
新たなる希望-概要
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(スター・ウォーズ エピソードフォー/あたらなるきぼう、原題:Star Wars: Episode IV A New Hope)は、1977年に公開されたアメリカ映画。
アメリカのスペースオペラである『スター・ウォーズ』シリーズにおける実写映画本編の第1作品目で、ルーク・スカイウォーカーを主人公とする旧三部作の第1章『エピソード4』に当たる。
特撮シーンの評価も高かったが、第一次、第二次世界大戦の記録映像を研究して作り上げられた戦闘機の空中戦シーンとその編集、ベン・バートが制作した既成の音源に頼らないユニークな効果音やキャラクターの声をもそれまでに無い新しさを印象付ける一助となり、アカデミー賞を得ている。
1977年公開当時、1978年公開の映画『未知との遭遇』などとともに世界的なSFブームを巻き起こし、それまでマニアックな映画としてしか認識されていなかったSF作品を誰でも楽しめるエンターテインメントへと評価を完全に変えた。アメリカ国内のみでの総合興行収入(インフレーション調整版)は歴代2位(世界歴代興行収入上位の映画一覧参照)。
スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 - Wikipedia
本作の中で、この遺跡は反乱軍の秘密基地のあるヤヴィン第4衛星として描かれています。作品中の終盤あたりですが、デススターから逃げてきたミレニアムファルコン号がこの遺跡の上空を飛んでいるのが、わずかですが見ることができます。
ここでも、スターウォーズというSF映画でありながら、CGなどの加工がほぼなく(時代的にもですね)、そのままの遺跡が使われています。
それでは、そんなティカル国立公園の世界遺産としての紹介に行きましょう
ティカル国立公園
【一度は行きたい!旅行のプロおすすめ 絶景の世界遺産100】75.ティカル国立公園(グアテマラ・中南米)【動画あり】 | Travelzaurus.com(トラベルザウルスドットコム)
国名:グアテマラ共和国
分類:複合遺産
登録年:1979年登録
登録基準:(i)(iii)(iv)(ix)(x)
マヤ文明最大の遺跡
グアテマラの熱帯雨林地帯にあるティカル国立公園はマヤ文明でも最大の都市遺跡と言われ、マヤ文明の政治、経済中心都市として紀元4世紀から9世紀ごろにかけて繁栄を極めた。この地に人が住み始めたのは紀元前11世紀ごろといわれるが、実際にティカルに集落ができたのは紀元前800年ごろにさかのぼる。紀元前30年ごろからマヤ文明としての特色がみられるようになり、8世紀には全盛期を迎え、宗教、芸術、科学などを独自に発展させ、マヤの中でも他の都市国家と交易が盛んで、3000もの建造物が今もなお現存している。
都市の人口は最大で約6万人にものぼった。
しかし、9世紀ごろになると徐々に衰退を始め、10世紀になるころには文明が途絶えたといわれる。
長い間忘れられた遺跡であったが、1696年に、スペイン人の神父が、密林の中に迷い込み、偶然この遺跡を見つけるも、本格的な調査は1939年まで行われなかった。
ピラミッド型をした神殿を含め、宮殿、球戯場など3000以上の建造物が、熱帯雨林の中に建ち並んでおり、その雰囲気は来たものを圧倒する。
特に有名なティカルの中心的な遺跡は、高さ51mのピラミッド型の「大ジャガーの神殿」で、最上部の神殿入り口にジャガーの彫刻が発見されたことがその名前の由来である。
このように遺跡が注目され、文化遺産としてのイメージが強いが、周辺の熱帯雨林や生態系にも固有の特徴があり、重要な存在として複合遺産として登録されている。
近年、熱帯雨林の伐採などが問題になっており、保護の必要性が叫ばれている。
大ジャガーの神殿
それでは、スターウォーズ本編の場面とティカル国立公園の比較といきましょう。
スターウォーズ/新たなる希望の一場面
ティカル国立公園
完全に一致しましたね。
こうやって見てみると、本当に森の中にポツンポツンと遺跡が建っており、しかも、それが1000年以上前のものということに驚かされます。
アンコールワットもそうですが、鬱蒼とした森の中にポツンと遺跡があるというのは、物語性を感じます。こういった遺跡が映画などに利用される理由がわかる気がしますね。