【世界遺産】ジブリ映画「天空の城ラピュタ」のモデルとなった町「ブレナヴォン」
ジブリ映画「天空の城ラピュタ」のモデルとなった町「ブレナヴォン」
恒例の「世界遺産と映画」シリーズです。
今回はジブリ映画「天空の城ラピュタ」を紹介します。
ラピュタは今回紹介する世界遺産「ブレナヴォン」以外にも他の世界遺産もモデルにされており、また別の機会に紹介します。
まずは、ご存じの方も多いですが、天空の城ラピュタの紹介から
天空の城ラピュタ - 概要
『天空の城ラピュタ』(てんくうのしろラピュタ)は、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画作品。スタジオジブリ初制作作品。監督は宮崎駿。
監督である宮崎の小学校時代に考えていた架空の作品が骨子となっており、原作となる作品が存在しない初のアニメオリジナルの監督作品である。製作は徳間書店。高畑勲の映画『柳川堀割物語』の製作遅延により資金調達に追われた宮崎が、徳間書店の鈴木敏夫に相談したことから企画が立ち上げられ、この映画をきっかけに設立されたスタジオジブリ制作映画の1作品目となった。次第に高年齢向けになっていくアニメに対して、マンガ映画の復活を目標に小学生を対象に古典的な冒険活劇として企画され、それが結果的に大人の鑑賞に耐えうる作品になるというのが宮崎の方針であった。興行こそ数字的には振るわなかったものの、配給した東映による観客満足度調査は97.7%と高く、物語は幅広い年齢層に支持され、ビデオ販売は好調であった。
「ラピュタ」という名称は、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』に登場する、空を飛ぶ島にある王国「ラピュタ王国(en:Laputa)」からとったもの。劇中に空飛ぶ島の物語を空想した人物としてスウィフトの名前も出てくるが、名前の借用以外は『ガリヴァー旅行記』との関連はない。19世紀後半、産業革命期のヨーロッパを元にした架空世界での冒険を描く。
今回紹介するのは、劇中でも序盤に登場するシーンから
ブレナヴォンの産業景観
Big Pit National Coal Museum | Museu.MS
国名:英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
分類:文化遺産
登録年:2000年登録
登録基準:(iii)(iv)
世界的に知られた鉄鉱石と石炭の産地
ブレナヴォンには、1788年に始まった製鉄業で発展し、産業革命時の鉄鉱石、石炭工業の施設や、そこで働く労働者の町が現在も残っている。一時は町の人口が2万人を超えていたが、1900年に製鉄業が終焉を迎え、1980年には炭鉱も閉山された結果、町は衰退し、失業率の高まりと人口の高齢化が進んでいる。現在は人口が6000人あまりとされている。
ブレナヴォンは、場所はウェールズ南東部にあり、ブエノス・ビーコンズ国立公園内のサウス・ウェールズ渓谷の玄関口にある。
観光名所として、ビッグピット国立石炭博物館、ブレナヴォン製鉄所、世界遺産センター、ブレナヴォン保存鉄道などがある。
では、この ブレナヴォンはラピュタのどこのシーンのモデルにされたのでしょうか。
先ほどの風景写真でも気づいた方もいるかもしれませんが、こちらの場所です。
この装置が
シータが空から降りてきたところをパズーが助けるところのシーンに使われました。
後ろに車輪が見えますね。
これは、炭鉱の中のエレベーターを昇降させるのに用いられていた機械だったのです。
パズーの人物設定も炭鉱で働く見習い機械工ということで、当時の18~19世紀の面影を再現されたのではないでしょうか。
日本でも富岡製糸場など産業遺産は残されていますが、昔の人々がどのように生き、どのように働いたのかということを感じることができる遺産というのは非常に貴重だと思います。
こういった世界遺産はぜひとも後世に伝えていきたいものですね。