【世界遺産】映画「美女と野獣」のモデルとなった城「シャンボール城」
2017年4月21日、ついにディズニー映画の「美女と野獣」実写版が公開
美女と野獣が2017年4月21日から日本でも上映が開始されます。
アメリカでは日本に先駆けて3月17日から公開されていますね。
美女と野獣と世界遺産に何か関係あるの?と思った方も多いですかね?
でも、美女と野獣を含め、ディズニー映画と世界遺産は深い関係があるのです。
ディズニー映画に出てくるお城のモデルは多くが世界遺産に登録されているんです。
今回の野獣のお城は「シャンボール城」という世界遺産に登録されているお城をモチーフにされているそうです。ちなみにシャンボール城は世界遺産「シュリー-シュル-ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」の構成資産の一部となっています。
Photo credit: Sachitha Obeysekara via VisualHunt.com / CC BY
シュリー-シュル-ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷
国名:フランス共和国
遺産種別:文化遺産
登録年:2000年
登録基準:(i),(ii),(iv)
フランス中部のロワール渓谷は、風光明美なロワール川流域の渓谷周辺に130以上のルネサンス様式の城館が点在する地域です。特に代表的なお城であるシャンボール城はフランソワ1世が1519年に建築が始められました。
シャンボール城の構造
シャンボール城は中央の本丸と4つの巨大な塔からなります。本丸は大きな塔2基とともに、大きな前壁を形作られている。 さらに大きな塔2基の土台が後部にあるが、これらはそれ以上建設を進められることもなく、壁と同じ高さのままである。 城には部屋が440、暖炉が365、階段が74ある。ヴォールト建築の直線の廊下が4本、交差して十字を形作っている。
二重らせんの階段
建築上の見所の一つに、二重らせんの階段が挙げられる。二つの階段を使えば、相手に出会うことなく3階まで昇り降りができるのである。広々としたすばらしい階段はシャンボール城見学のハイライトとなっており、城の最上部から照らし出されている。階段を設計したのはレオナルド・ダ・ヴィンチだという説もあるが、これは確かではない。
城の特徴としてはまた、128mものファサード、彫刻された800以上もの柱、精巧に飾られた屋根が挙げられる。シャンボール城の建設を命じたとき、フランソワ1世はコンスタンティノープルの地平線に現れる屋波をイメージしたのである。
実は一度、シャンボール城のみが1981年に単独で世界遺産として登録されましたが、
「今に生きる文化的景観」として包括的にロワール渓谷一体のお城とともに拡大されました。
登録基準は以下で登録されています。
(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
それでは、一番気になる美女と野獣に出てくるお城と「シャンボール城」を比較してみましょう。
美女と野獣のお城
シャンボール城
Photo credit: bortescristian via Visualhunt.com / CC BY
まさにこれこれ!っといった感じではないですが、
雰囲気は感じとれますよね。
こうしてみると、世界遺産は遠い存在のようでいて、身近な生活にも関係している存在ですよね。
こんな背景を知っているとひとつの映画を見るのも楽しみが増えます。
「美女と野獣」を見に行く!という方、ぜひ、お城のシーンが出てきたら、フランスのシャンボール城に思いを馳せてみてください。
その他のディズニー映画と世界遺産に関してはまた特集できればと思います。
ディズニー映画「美女と野獣」と情報を下記に書いておきまーす
美女と野獣
日本公開日:2017年4月21日
解説
名作ディズニーアニメ「美女と野獣」を、「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソン主演で実写映画化。「ドリームガールズ」のビル・コンドンがメガホンをとり、呪いで野獣の姿に変えられた王子と美しく聡明なヒロインのベルが惹かれ合っていく姿を描く。魔女に呪いをかけられ、醜い野獣の姿に変えられてしまったひとりの王子。魔女が残していった1輪のバラの花びらがすべて散るまでに「真実の愛」を見つけなければ、永遠に人間に戻れなくなってしまう。希望をなくし失意の日々を送っていた野獣と城の住人たちの前に、美しい町娘ベルが現れる。自分の価値観を信じて生きるベルは、恐ろしい野獣の姿にもひるまず、彼の持つ本当の優しさに気づいていく。王子役をテレビシリーズ「ダウントン・アビー」のダン・スティーブンス、町一番のハンサム男ガストン役を「ホビット」シリーズのルーク・エバンスがそれぞれ演じるほか、燭台のルミエール役でユアン・マクレガー、時計のコグスワース役でイアン・マッケラン、ポット夫人役でエマ・トンプソンが出演。
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