【世界遺産】映画「キングコング:髑髏島の巨神」のロケ地となった「ハ・ロン湾」

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全編、クライマックス。今度のキングコング、もはや次元が違う!

キングコング:髑髏島の巨神が絶賛ロードショー中ですね。

(日本での公開日は2017年3月25日)

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今回の設定上の舞台は「髑髏島(スカル・アイランド)」ですが、撮影はアメリカ・ハワイ、オーストラリア、ベトナムで行われたそうです。特に、ベトナムでの撮影が大部分を占め、3週間もの間撮影が行われたとあります。

 

今回紹介したのも、ベトナムでの撮影の中で一際、異才を放つ景色として選ばれたのが世界遺産「ハ・ロン湾」です。

 

それでは、早速「ハ・ロン湾」の紹介に行きましょうーー

 

 

ハ・ロン湾

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Photo credit: gudi&cris via VisualHunt / CC BY-ND

 

国名:ベトナム社会主義共和国
遺産種別:自然遺産
登録年:1994年登録、2000年範囲拡大
登録基準:(vii),(viii)

 

ベトナム北東部に位置するハ・ロン湾は奇岩、奇形の島々が点在する日本でも人気の高いベトナムの景勝地になります。

ハ・ロンの語源は「空飛ぶ龍が降り立った場所」と言われ、山から降り立った龍が外部からやってきた敵を蹴散らし、その際に岩が砕けてハ・ロン湾ができたという伝説があります。

 

このように切り立った形になっているのは、 地質学的には北は桂林(中国広西チワン族自治区)から、南はニンビンまでの広大な石灰岩台地の一角で、石灰岩台地が沈降し、侵食作用が進んで、現在の姿となったためであります。

 

 

 劇中では、ハ・ロン湾がどのように描かれているかは下記動画を見ていただければわかると思います。この動画はベトナムロケでのメイキング映像ですね。

 


映画『キングコング:髑髏島の巨神』特別映像(ベトナム・ロケ編)【HD】2017年3月25日公開

 

髑髏島は太平洋の孤島で巨大生物が住まう異様な島として描かれていますが、ハ・ロン湾の独島の風景と一致しており、ロケ地としては非常にマッチしている感じがします。

 

撮影では世界遺産ということで細心の注意を払っておこわわれたようです。

公式ホームページで以下のように述べています。

本作の物語は、タイトルにぴったりの神秘的な美しさがあり、髑髏島という架空の島の独創性に富んだ景観が、物語を作り出す重要なパズルのピースを提供している。「ベトナムに降り立った途端に、そこには特別なものがあるとわかりました」とボート=ロバーツ監督は振り返りながら語る。

ベトナムのさまざまなロケーションで3週間撮影がおこなわれたが、その中には、長編映画では一度も撮影されたことのない場所もいくつか含まれている。撮影は、イェンフー、トゥーラン、フォンニャで、またニンビン省ではタムコック川/チャンアン/ヴァンロン湿地、そしてひときわ優れた景色が広がるハロン湾でおこなわれた。

キャストとスタッフ、そして大規模な映画製作に必要なフル装備をもっとも辺ぴなところにある地域に運ぶため、存在していなかった道路を建設したり、膨大な量の計画と膨大な物流の配備が必要となった。それぞれの撮影地で撮影が終了したあと、撮影班はときに壊れやすい生態系を完全に復元しなくてはならなかった。統括ロケーションマネージャーのイラト・ジョーンズは、自らを「環境保護者」と呼び、すべての撮影地が発見したときよりもいい状態で残されていることを確認した。

 

映画『キングコング:髑髏島の巨神』オフィシャルサイト

 

世界遺産に登録されることは非常に誇らしいことで、世界から注目されることではありますが、観光客の増加などにより環境が悪化することが懸念されます。

世界遺産のロケということで、このようにスタッフの方々が世界遺産の重要性、大切さを理解し、撮影を行うということは非常に大事なことだと思います。

 

ハ・ロン湾が危機遺産に?

映画では髑髏島にキングコングが住んでおり、島を破壊するものに対して、排除するよう暴れまくるという設定ですが、もし、本当のハ・ロン湾にキングコングが現れて島々を破壊することになったら、間違いなく危機遺産に登録されるでしょうね。

 

現在、シリアの世界遺産などは武装勢力による破壊などが原因で危機遺産に登録されていますが、同様にハ・ロン湾は「巨大生物による破壊行為、治安悪化」のため危機遺産に登録すべきとリストアップされるのでしょうか。