【世界遺産】ディズニー映画「美女と野獣」に出てくる図書館のモデルとなった「ジョアニナ図書館」

スポンサーリンク

 本好きなベルにはたまらない図書館「ジョアニナ図書館」

f:id:worldheritage0810:20170419000520j:plain

 ギャラリー|美女と野獣|ディズニー

 

前回の記事に引き続き公開目前の「美女と野獣」に出てくるワンシーンが世界遺産をモデルにされていたことを紹介する記事です。

  

www.worldnoheritage.com

 

 

今回は図書館です。

 

今回も映画のワンシーンと実際のモチーフとなった図書館の比較画像を載せています。

 

美女と野獣のヒロインであるエマ・ワトソン演じる「ベル」は読書好きなキャラクターとして描かれています。

映画のワンシーンでは、ベルと野獣が図書館のような本がずらーっと並んだ部屋にいるシーンがあります。この部屋のモチーフになったのが今回紹介する世界遺産となります。

 

世界遺産「コインブラ大学ーアルタとソフィア」の構成資産の一部である「ジョアニナ図書館」です。

 

 

 

コインブラ大学ーアルタとソフィア

f:id:worldheritage0810:20170419002100j:plain

Photo credit: abac077 via Visual hunt / CC BY-NC-SA

国名:ポルトガル共和国

遺産種別:文化遺産

登録年:2013年

登録基準:(ii),(iv),(vi)

 

ヨーロッパ屈指の伝統を持つポルトガル最古の大学である名門コインブラ大学の建造物群を主な対象とする世界遺産です。

 

特に16世紀以降、大学とともに発展してきた都市であり、そのアルタ地区とソフィア地区には様々な建物が残るこの物件は、ポルトガルだけではなく、ポルトガル海上帝国時代に植民地の大学群に与えた影響の大きさなども評価され、世界遺産に登録されました。

大学は1290年にディニス1世により設立されましたが、のちの国王・ジョアン5世の名を冠したジョアニナ図書館は1724年、大学の敷地内に設立されました。

 

バロック調の外観は、この図書館の重厚な歴史を物語るべく、訪れる者だれもを圧倒するに充分な迫力を持ちており、図書館というより、クラシックな大聖堂を連想させる造りが見るものを魅了してきました。

 

登録基準としては、(ii),(iv),(vi)であり、登録された理由は以下になっています。

 

(ii)ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。

・世界遺産委員会はこの基準の適用理由について「コインブラ大学 - アルタとソフィアは、その人文科学、自然科学、法律、建築、都市計画、景観設計の領域での知が受け入れられ、普及することで、7世紀以上にわたって旧ポルトガル帝国の教育機関に影響を及ぼしてきた。コインブラ大学はポルトガル語圏の大学の制度・建築両面の設計において、決定的な役割を演じてきたのであり、この文脈での典拠となる場所とも見なされうる」と説明した。

 

(iv)人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

  • 世界遺産委員会はこの基準の適用理由について、「コインブラ大学は、都市と大学が広範囲に融合していることを例証する特殊な都市類型を明示している。コインブラでは、町の建築的・都市的な表現体系は大学の制度的諸機能を反映しており、それによって都市と大学の密接な相互作用を示しているのである。この特色もまた、ポルトガル語圏のいくつかの後続の大学で再解釈された」と説明した。

 

(vi)顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの

  • 世界遺産委員会はこの基準について、「コインブラ大学 - アルタとソフィアは、その規範と制度上の仕組みの普及を通じ、ポルトガル語圏の学術的諸制度の形成において、独自の役割を果たした。同大学は文芸の創出とポルトガル語での思想、さらにはポルトガルの海外領土でコインブラの様式に従って確立された独特の大学文化の伝達の面において、重要な拠点としてつとに有名であった」と説明した。

コインブラ大学-アルタとソフィア - Wikipedia

 

 

 

 

 

長々となりましたが、では実際の比較画像を紹介してみます。

 

美女と野獣のシーンと実際の世界遺産の比較

 

映画「美女と野獣」のワンシーン

f:id:worldheritage0810:20170419000153j:plain

ギャラリー|美女と野獣|ディズニー

 

ジョアニナ図書館

f:id:worldheritage0810:20170419000346j:plain

The Baroque “Joanina” Library can be seen in the new film “The Beauty and the Beast” | Notícias UC | A UC como nunca a viu.

 

非常に似ていますよね。

特にバロック様式の柱はかなりの再現性があります。

シャンデリアなどは実際は存在しませんが、美女と野獣の世界観にマッチするようアレンジされているのがわかります。

 

この画像を見ただけでも本好きにはたまらないと思います。

 

実際、コインブラ大学の公式ホームページでもモチーフにされていることを記事にしています。

noticias.uc.pt

 

 

 

本好きにはたまらないので、ほかにもジョアニナ図書館の写真を何点か紹介します。

みなさん、萌えてください。

 

f:id:worldheritage0810:20170419005044j:plain

Photo credit: Serge LAROCHE via Visualhunt / CC BY-NC-ND

 

f:id:worldheritage0810:20170419005202j:plain

Photo credit: Serge LAROCHE via Visualhunt.com / CC BY-NC-ND

f:id:worldheritage0810:20170419005340j:plain

Photo credit: grrrrl via Visualhunt / CC BY-NC

 

 

いかがでしたでしょうか?

これもまた名作映画と世界遺産は切っても切り離せない関係だと思います。

このような素晴らしい建築物は後世にもそのままの形で残していかなければなりませんね。