騎士団長殺し?騎士団?聖ヨハネ騎士団?押さえておくべき聖ヨハネ騎士団にまつわる世界遺産
「騎士団長殺し」とは関係のない騎士団にまつわる世界遺産①(全5回)
すいません、村上春樹氏の新作「騎士団長殺し」とは関係がないと思いますが、騎士団世界遺産絡みで世界遺産を紹介します。今回は「①聖ヨハネ騎士団編」です。
過去2級の問題でも出題されているので、2級以上を目指す方は要チェックです。
クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン
聖ヨハネ騎士団は、11世紀の十字軍時代に創設されたヨーロッパの宗教騎士団です。
テンプル騎士団、ドイツ騎士団と並び三大騎士修道会と呼ばれています。
聖ヨハネ騎士団は当初、キリスト教の聖地エルサレムで巡礼者に対する介護などを担当してましたが、その後軍事的要素を強めていき、イスラム勢力と対抗するため十字軍遠征にも参加するようになりました。
そんな中十字軍の代表的な城塞となったのが、現在のシリアに位置する「クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン」です。
2つとも城塞でありますが、後者の由来は12世紀にアイユーブ朝を興したイスラムの政治家「サラディン」がその城塞を陥落させたことから「サラディンの要塞」を意味する現在の名前となりました。
城塞の様式としてはビザンツ帝国、フランク王国、アイユーブ朝の様式が混在した当時の築城技術の粋を集めたものとなっていました。
現在はシリアは政情不安により2013年より国内に存在する本件を含む6件が危機遺産に登録されています。
クラック・デ・シュヴァリエ
クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン
国名:シリア・アラブ共和国
遺産種別:文化遺産
登録年:2006年
登録基準: (ii)(iv)
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